怒りの感情を分解すると、自分の「本音」が見えてくる

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前回の記事の「本音を伝える」ということに関して、ちょっと補足を、、、!

その中で紹介していた過去記事にもあるように、

相手に伝わるのは
「自分が相手に対して、どんなスタンスで接しているか」
の方だから

自分の本音を出すことで嫌われるんじゃないか、とか引かれるんじゃないか、とか
必要以上に怖がらなくていい!

っていうことは大前提なのだけど

だからと言って
首を伝ってやってきた感情や言葉をそのまんま相手にぶつけていい、ということではない
と思っています。


以前、とあるイベントで
「この人とはフィーリングが合いそう!」と感じた人がいて。

実際に話してみたら
やっぱり考えていることや価値観が似ていて、
急激に仲良くなったのです。

そこから一緒にカフェに行ったり
ラインでやり取りをしたりと親交が深まっていって、
素敵な人とのご縁に恵まれたことを嬉しく感じていました。

が、、、

ラインのやり取りをし始めてすぐに「ん、、、??」と思うことがあって。


その子からの連絡の頻度の多さと、
何スクロールもしないといけない程の長文が
一日に何件も届くことが毎日のように続いていたことで

だんだんとその子からの連絡を
重く感じるようになってしまったのです。

でも、連絡の頻度が多いことと
その文章量にしんどさを感じているだけで、
その子との関係を切りたいわけではなくて。

連絡頻度の快適さ感覚は人それぞれ違うから
自分が感じていることを言葉にして
伝えないと伝わらないよなと思って、
言葉を慎重に選びながら
ラインでそのことを直接言ったのです。


そうしたら
その中のとある言葉がその子にとっては引っかかったようで、
画面から勢いよく飛び出てきそうなくらいの
激しい怒りの言葉が返ってきて。

その後、私の言葉選びで不快にさせてしまったことを謝ったら
相手も「言いすぎてごめんね、、、」
という感じで怒りは無事おさまったのだけど、
その一連の出来事を通して

「あ、怒りの感情って一気に信頼を失うんだ、、、」

っていうのをまじまじと体感したんですよね。

長年の友人、とかだったら話は違ってくるんだけど
出会ってまだ数週間くらいの”友達になりたて”状態だったから

「怒り」という強い感情を
真正面から受け止められるほどのご縁の基盤がまだ出来上がってなくって、
マザー・テレサレベルの器がないと
耐え得ることはできないなと悟ったのです。

(私はこの一件を境にその子との関係はフェードアウトしていった)


けど私はその子の言動を
とやかく言う立場になくてですね笑、

怒りの感情をストレートに出すことを
「本音を出すこと」だと思って、
何度か同じようなことをしたことがあって。

それでぎくしゃくしてしまった人間関係が、
いくつもあったのです。

内側から湧いてきた感情を受け入れて
抑え込まずに出していくこと、
表現することは大事なことに変わりないけど

それをすることが必ずしも
「本音を伝えている」とは限らないんですよね。


これは精神科医や心理学に携わる方々の本によく書かれていることですが、

”怒り”の感情の根っこには
”悲しさ”とか”不安”などの感情が元になっている、
と言われていて。

「あなたのこの言動に腹が立った!!!」というのは”怒り”の表面的な部分でしかなくって、

「雑に扱われたように感じて悲しかった」
「自分のことを理解してもらえなくてつらかった」
「自分には価値がないのではと不安になった」

という、ちょっとしっとりしている言葉(笑)のほうが「本音」なので、
伝えるべきはこちらの方なのです。


「本音」だと、主語が「私は」になることが多いかなぁと。

「雑に扱われたように感じて(私は)悲しかった」
「自分のことを理解してもらえなくて(私は)つらかった」
「自分には価値がないのではと(私は)不安になった」


相手に対して強い感情がグワァぁぁぁっと湧いてくる時ってあると思うのだけど、

それをそのままぶつけると
その時はスッキリするかもしれないけど、
あとで後悔することになる。

すごい確率で、
「なんであの時あんなこと言ったんだろう、、、」って、なる。
ほぼ確実に。笑

だから、
「言ってやりたい!!!!!」っていう
反撃の巨人が自分の心のウォールマリアをぶち壊そうとしていたら、
一旦、そこで立ち止まってみること。

湧いてきたその強い感情を否定して
なかったことにするんじゃなくって、
その感情を全肯定した上で
”根っこ”を見てみる時間をとる
こと。

個人的には、
ノートにその出来事の詳細と
その時に自分が感じた感情、
相手に対して思うことなどを
すべて書き殴っていくのがおすすめ。


その場で相手に全部言ってやる!!
をしたいところだけど、結局、
それをしてもなんの解決にもならないんですよね。

解決に向かわないだけじゃなくて、
お互いにモヤモヤした気持ちだけが残って
そのご縁がそこで終わってしまうこともある。

私自身も過去に
”全部言ってやる!!”を何度かしたことがあるけど、
今も、ふとした時に思い出してはやっぱり後悔してしまう。

出てしまった言葉はもう戻せないからこそ、
これから先は同じ後悔は味わいたくないなぁと思うのです。


***


湧き出てきた感情(気持ち、言いたいこと)を
相手に「ぶつけたく」なった時には、

それを「ぶつける」ではなく
「伝える」ためにはどういう言葉を選んだらいいのか

というのを考えてみる。

それが「本音を伝える」ということだなぁと思います。


ちなみに、「本音を伝える」ができた時って
肩の荷が降りたような、ほっとした感じになります。私は。

なんかやっぱり、”ちょっとしっとり”している感じになるんだよなぁ〜笑



ではまた!

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