「苦手な人」との付き合い方と、対処法

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これまでに出会った人で、こんな人がいました。

いつも誰かのダメ出しをしている、
物事を批判的な視点でしか見ない、
人を学歴で判断する、、、

私はこの人を”苦手な人”にさっと分類して、
極力関わらないようにしていました。
同じ空間にいると、疲れてしまうから。


けどその人って、どこかに行くたびに
みんなにお土産を買ってきてくれたんですよね。
どれも美味しくて、
中にはなかなかのお値段のスイーツも、、、!

単純な私はあっさりスイーツホイホイされまして、

「こんな美味しいものをみんなに買ってきてくれる人に
 わるい人はいないはず!!」

という印象にひっくり返りそうになるのだけど、
その人の言動を見てしまうと
”やっぱり苦手だわ、、、”な印象に、戻る。笑


けどある日の何気ない会話の中で
それぞれの「親の話」になったとき、
その人はこんな話をしてくれました。

子どもの頃から
「できていること」よりも、
「できていないこと」に焦点を当てられては、よく叱られていたこと。

周りの”優秀な友達”と比べられては、
いつも否定されていたこと。

両親どちらも難関大学出身で、
「○○大学以外は大学じゃない」
というのが口癖だったこと。

、、、


この人はどうして
いつも誰かのダメ出しをしているのか、
物事を批判的な視点でしか見ないのか、
人を学歴で判断するのか、
その理由がわかったような気がしたのです。


ローマ時代の哲学者、
エピクテトスの言葉で

『当人の考えをきちんと識別しないうちに、
 それが本当に悪いかどうかを

 君はどこから知るのか』

というものがあります。

自分にとっては理解できないような言動も、
それは絶対に間違いだ!!って
声を大にして反対したくなるような言動も、

相手からしたらその言動を選ぶに至った
「正当な理由」があるんですよね。


これは私の個人的な見解なのだけど、
この”正当な”っていうのは必ずしも本人が

「これをすることは正しい!」
「だから私はこれをするんだ!」

と感じているわけではなくって、

その言動を”つい選んでしまう背景”があって、
無意識にそれをしている、
したくないけど”してしまっている”場合の方が
よっぽど多いのではないかなぁと思うのです。


自分自身の言動パターンを振り返ってみたとき、
あれは完全にやらかしてしまったな、、、
という言動を振り返ってみたとき、

そこには心当たりだらけの
それをしてしまった背景、があるのだけど、
その当時の自分に言わせてみたら

「別に、そうしたくてしたわけじゃない!!!」

って、声を張り上げて反論するはず。


両親の話をしてくれたその人が

「ほんとはもっと、ポジティブな人間になりたいんだけどね、、、」

っていうのを最後の方で言っていて。

苦手だと感じていたその人の印象が、
大きく変わっていったのです。


***


他人をすぐに否定する人は、
それ以上に「自分が否定されてきた人」かもしれない。

いつも威張っているあの人は、
ほんとは「自分に自信がなくて不安な人」かもしれない。

そういう視点で”苦手な人”を見てみることで
全人類に博愛の精神をもとうとか、
寛大な心をもった人間になろうとか、
そういうことではなくって

「重く」なっているその人のイメージを
ちょっとだけ「軽く」することで、
人間関係によるストレスレベルを下げる

という、あくまでも
「自分の日常をよりよくする」ために、です。


苦手な人は、苦手なままでもいいと思ってます。

ただ、「きらい!!」という言葉が消費する
精神的なエネルギーはかなり強力なものなので、
これを毎日背負っていたら
毒のダメージを受けているみたいに、
じりじりと心身がやられていきます。

けど”視点をちょっと変える”ことで
そのエネルギー消費量を70%くらいに下げることができたら(当社比)、
心身の負担はだいぶ変わってくるはずなんですよね。


自分の心身がしんどいときよりも、
健康なときの方が人に優しくできるし、
誰かのためにと動くこともできる。

結局、めぐりめぐって
「誰かの日常をよりよくする」ことにつながっていくから、
自分のため、でもありながら
誰かのため、にもなっていくものだと思っています。



ではまた〜!

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